2月のコラム『「ありがとう」がつながる敬愛ガーデン』 2026年01月29日
70年間、たくさんの子どもたちの笑顔とともに歩んできた敬愛保育園。
その保育園があった場所は、この度、「敬愛ガーデン」として新しく生まれ変わりました。
敬愛シンフォニー保育園の4歳児クラスのお子さま達にとって、敬愛ガーデンはお気に入りの場所です。船の遊具や砂場、傾斜を活かした斜面での鬼ごっこなど、それぞれが思い思いに体を動かし、心から遊びを楽しんでいます。
そんなある日、夢中で遊んでいたお子さま達の中から、ふとした疑問の声があがりました。
「どうして、保育園がなくなっちゃたのかな?」
「どうして、敬愛ガーデンにしたのかな?」
そこから、お子さま達の対話が始まりました。
「みんなが遊びたいと思ったのかもしれない」
「みんなの為に、やさしい公園にしたんじゃない」
話し合いを重ねるうちに、お子さま達なりの答えにたどり着きました。
「ずっと小さい子どもたちが過ごしてきた場所を、今度は地域の皆さんが幸せに過ごせる、やさしい公園にしたんだね」
さらにお子さま達はこの場所を、「ふわふわガーデン」と呼ぶことにしました。
なかよく、順番に、ゆずりあって、笑顔で過ごす場所。そこにいると「うれしい」「ありがとう」の気持ちが自然と湧いてくる、そんな場所です。
そして、また新しい疑問が生まれました。
「こんな素敵な場所、だれがつくったの?」
「だれにありがとうっていえばいいの?」
その思いを理事長先生にお伝えすると、後日お子さま達に会いに来てくださいました。
お子さま達は感謝の気持ちを込めて歌をうたい、理事長先生への質問コーナーでは、たくさんのお話を聞くことが出来ました。
敬愛ガーデンの場所は、70年前からあり、長い間、多くのお子さま達が過ごしてきたこと。
保育園は、今の場所に移っても、地域の小さなお友達から、おじいさま・おばあさま、誰もが集い、気持ちよく過ごせる場所であってほしいという願いが込められていること。
さらに、理事長先生ご自身が赤ちゃんの頃、この場所で撮った写真も見せていただきました。
「赤ちゃんの時からある場所なんだね」
「すごいね」
「かわいいね」
お子さま達が、時間のつながりを感じている様子がとても印象的でした。
お子さまの「なんで?」は止まりません。
「なんで『けいあい』っていうなまえなの?」
「なんで『桃のマーク』(園章)なの?」
理事長先生はひとつひとつわかりやすく答えてくださいました。
敬愛とは、みんなを大切にすること。人も、生き物も、持ち物も、そして自分自身も、やさしく思いやりながら過ごしてほしいという願いが込められていること。
桃の園章については、昔、山口県にあった理事長先生のおじいさんのおじいさんのそのまたおじいさんのおじいさんが、「敬愛塾」という学校をつくり、その屋根瓦の形が桃であったこと。桃には「子どもたちが元気に大きく育ちますように」「みんなを大切にする場所でありますように」という願いが込められていること。その屋根瓦が、今も大切に残されていることを知り、お子さま達は目を輝かせていました。
「また、ガーデン行きたくなっちゃった」
そう話すお子さま達の表情が印象的でした。
最後に理事長先生から、手作りの香炉とほうじ茶のプレゼントがありました。
「自分でつくったのを、ぼくたちにくれるなんて、うれしい!」
その言葉から、またひとつ「ありがとう」が生まれ、敬愛の心が、静かに、そして確かにつながっていくのを感じました。
敬愛ガーデンは、敬愛の心そのものが形になった場所です。
人を大切に思う気持ち、感謝する心、つながりを感じる力。
それらが、これからもお子さま達の中で育ち、未来へと受け継がれていくことを願っています。
敬愛シンフォニー保育園園長