5月のコラム「お子さまの「やってみたい」を真ん中に、『はじめの100か月』を、ご一緒に」 2025年05月01日

 こども家庭庁は、お子さまの健やかな成長を社会全体で支える『こどもまんなか社会』の実現を目指し、母の妊娠期から小学校1年生までのおよそ100ヶ月の時期を『はじめの100か月』と題して、こどもの生涯にわたる幸せの基盤を築く大切な時期と位置づけました。


 0歳から就学前のお子さまたちにとって、毎日が“はじめて”の連続です。はじめて触れたものの感触や色、香りを感じた日、はじめて聞く楽器の音が心地よく音を鳴らす楽しさを感じた日、はじめて自分の思いを言葉で伝えられた日、はじめて誰かと気持ちを通わせた日・・・その一つひとつが、そのお子さまだけのかけがえのない『経験』と『学び』と『育ち』です。


 私たち敬愛学園は、お子さまたちの育ちのはじめの100か月を、『温かい環境の中で安心と挑戦』『豊かな体験と友達との関わりの中で学び合い育つ場』にしたいと願っています。大人が先回りして答えを出すのではなく、お子さま自身が「やってみたい」と感じたことを受け止め、支え、時には一緒に考えながら進んでいく・・・そんな日々の積み重ねを大切にしています。


 例えば、先日、園では4歳児が「6月に遠足に行こう!」ということになりました。わくわく期待が高まり、「遠足はどこに行く?」「何をしたい?」「どうやって行く?」など目的や目的地など次々と出てきて、クラスのみんなで話し合いました。「広い公園で走りたい」「いつもと違う遊具で遊んでみたい」「モノレールのってみたい」「電車でいくのはどう?」などの意見が出ました。保育者と電子黒板(大きなタブレット)を使って、それらができる場所を調べ、『昭和記念公園』へ行くことを自分たちで決めました。乗り物やルート、行くまでにかかる時間を調べたところ、「モノレールは1駅しか乗れないし、到着してからかなり歩く」「電車は混んでいる時間だから子どもが乗るのは危ないかも・・・」「遅く出発するのはどう?」「遊ぶ時間がなくなっちゃうよ」園バスで行く方が最短ルートで早く着くからいっぱい遊べそうということで、「じゃあ、今回は園バスにしよう」と決定しました。


 そして、当日の係など自分の得意なことや知りたいことを出し合い「〇○リーダー」を決めて会議をする姿は、しっかりとした考えを持ち、主体的な対話があふれていました。
「バスのお約束安全会議」「ふわふわドーム・すべり台安全会議」「川に落ちないでね・迷子にならないでね会議」「おやつ・お弁当会議」「どんな靴会議」「お茶飲み会議」などお子さまから自発的に安全対策会議を数名のチームを作って話し合っていました。保育者も話し合いに入り、進行と書記係となり、その様子を他のお子さまや保護者の方に伝えるために掲示をしました。


 このような「選ぶ」「話し合う」「考える」力は、一朝一夕には育ちません。0歳の頃から、保育者の励ましと認める言葉、温かな見守りの中で「安心して遊ぶ」「少しずつ自分でやってみる」・・・そんな毎日を大切にすることで、お子さまの気持ちの中に「自分はやっていいんだ」「チャレンジしたい」という気持ちが芽生えていきます。


 保育者(傍にいる大人)は、お子さまに寄り添い、チャレンジする勇気を支え、じっくりと夢中になって遊ぶ時間や、五感を使って楽しむ体験、魅力的な豊かな環境を作り、一人ひとりの「やってみたい」を全力で応援します。
 これからも、お子さまたちの『はじめの100か月」の歩みを、保護者の皆さま、地域の皆様とともに、喜び合い、模索しながら、安心と挑戦の繰り返しを大切にして、健やかな育ちを支えて参る所存です。



敬愛高倉保育園 園長

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