9月のコラム「園庭のない保育園だからこそ魅力的な保育を楽しもう」 2024年08月28日
酷暑の夏が続く中、お子さま達は、可愛い表情を見せながら今日は何をしようかとアンテナを張り巡らせて過ごしています。安心できる大人として保育者たちは、お子さまの気持ちに応えられるように様々な遊びを展開できる環境を整えています。
保育室には、開園から20年大切にしている手作りおもちゃがあふれています。指先を使う遊びからごっこ遊びの世界を広げられるアイテムなど常に手に取れるように置いてあります。ワンピースやティアラを身にまといプリンセスになったり、コック帽子をかぶり、キッチンでクッキングごっこをしたりと想像力を膨らませ、なりきっています。友達や保育者との応答的なかかわりが豊かな時間を作り出し、「あそこにポキポキがいる。」と数人が集まり、いないはずの「おばけのポキポキ」を探したり隠れたり保育者も一緒になってお子さまの思いやイメージをつないで世界を楽しんでいます。今年の新作は動物帽子。かわいらしい姿でいろいろな動物に変身しています。
また、保育室を眺めながら回遊できるキッズウォークがあり、様々な動きをして運動遊び。1歳児は階段を上りとことこ歩いたり、2歳児は常設してある鉄棒にぶら下がったり、友達が足を広げると足の間をくぐったり、色々な動きを遊びの中に取り入れ、体を動かす楽しさ、面白さを体感しています。0歳児も保育者に見守られながらハイハイやつかまり立ち、歩き始めたよちよち歩きで探索の場を広げています。
近隣の方のご理解のもと、エントランスを大いに活用しています。夏はシェードをして毎日スプリンクラーを回しながらベビープールで水遊びや泡遊び、時には絵の具や泥んこなど、手や肌に触れた感覚的な刺激で心も体も解放され豊かな感性が育まれるようにしています。
今年はお便りをきっかけに卒園生が夏休みを利用してボランティアに来ました。在園児ともお兄さんお姉さんとして、膝の上に座って読み語りや水遊びをして交流していました。卒園生が自ら自分に思いきり水をかけ「気持ちいい~」と表現しているとそれを見ていた2歳児の女の子も真似をしてバシャっと全身で水の感触を楽しみ、笑い合って気持ちよさを共有していました。
食事の時間。卒園以来の味に「保育園のお食事おいしいー。」「お味噌汁、一番好きな味だな」ととうがん入りみそ汁を残さず平らげていました。乳幼児期に大切に育てる土台をしっかりとこの桃の実で培い、自信をもって送り出した卒園生。幼かった頃の姿が甦り成長した姿と重ね合わせて喜んでいる先生たちの姿もありました。3歳で卒園して保育園や幼稚園に通い、小学生へと大きく成長した姿は職員も卒園生も再会を大喜びいつでも遊びに来られる安全基地、心のふるさとでありたいと思っています。夏のお楽しみがまた一つ増えました。
7月後半には近隣へも出掛けました。近隣の工場敷地内で春は桜のお花見やタケノコ掘り体験のお声掛けをいただいた会長さんから、工場見学へのお誘い。暑さを保育園バスに乗って凌ぎながら2歳児が訪問すると工場内をお子さまのペースでゆっくりと案内してくださいました。工員さんからの提案でお子さまたち一人ひとりが機械のスイッチをポチッと押す体験をすると大きな工具が動く様子に保育者もわぁ〜と声を出して大興奮。見やすいように職員の方が肩車してくださり、その様子は微笑ましくお子さまたちも大喜びでした。フォークリフトで荷物を運ぶ様子を見るとみんなの瞳はキラキラわくわく。そのワクワクは保育園に戻ってからも止まらずはたらくくるまの絵本のフォークリフト部分は大好きページになりました。
これからも地域の方の温かさに触れ、社会の宝であるお子さまたちの可愛さを地域に発信し続けながら、お子さまの気づきや発見を見逃さず日々意識して、魅力ある保育を楽しんでまいります。
秋はどんな保育が展開されるか楽しみです。
敬愛桃の実保育園 園長