4月のコラム『自分で決める』 2024年03月28日

 3月卒園式を執り行い、5歳児コスモス組のお子さまの修了をお祝い致しました。
 毎年、胸章を自分で作成したものをつけたり、職員が制作したお花のコサージュをつけたりして衣装を華やかに飾ります。今年度は園でお花のコサージュを用意しました。
 当日の朝、お子さまたちはそれぞれ自分の着たい服や袴などを着て集いました。そこには衣装に合わせた色のコサージュをお家からつけてきているお子さまもいらっしゃいます。園で用意したコサージュをつけるか、お家からつけてきたものにするのか、担任は一人ひとり「どちらにする?」「好きな方でいいよ」と伺いながら決めた方を胸につけていました。レッドカーペットを歩く姿は緊張の面持ちの中にも誇らしげな表情をしていました。
 日頃から様々な場面でお子さまが『自分で選択』する機会をたくさん設けています。絵を描く時は、好きな色や形の紙を選び、好きな色のクレヨンや絵の具などで自分の思い描くものを表現できるように、紙や描画材を多数用意しています。描く題材のテーマが同じでも台紙や描く素材や色によって、表現は無限大に広がります。音楽表現でも同様に、色々な楽器に触れる機会を多く持ち、発表会の合奏では好きな楽器を選んで演奏します。そのように自分で選んだものや行動は、人から与えられるよりも遙に楽しく、好奇心や意欲を高め、夢中になり、やがて向上心が芽生え努力を重ねて、学びや成長につながります。
 人生の中には毎日選択する機会が求められます。時には上手くいかないこともありますが、自分で考えてやってみたことや自分で決めたことならば、良い経験となり、人生の糧となります。そうしてあらゆることを自分で調べたり考えたりしながら判断できるようになることで、『幸せに生きる力』がついていくのではないでしょうか。
                                     

                                                                      敬愛高倉保育園 園長

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