5月のコラム「日常的に自然と触れ合える環境を大切にした保育」 2023年04月25日
新緑の眩しい5月。ワクワクドキドキの新しい生活が始まった4月から1ヶ月半がたちました。
毎日、フィールドワークに出かけて、若葉のつややかな緑色が力強く芽吹いている自然の中で、
入園進級したお子さまたちの表情は、日に日に自分らしさを輝かせ始めています。
「ハッピバースデイークロちゃん、ハッピバースディクロちゃん~・・・」
「クロちゃんおめでとう~」「かわいいね~」
2歳児クラスからハッピーバースデーの歌が聞こえてきました。クラスを見に行くと主役は小さな
カエルくんでした。1歳児クラスから2歳児クラスへ一緒に進級したオタマジャクシのクロちゃんです。
園庭のない保育園ですが園近くの湿地帯をクロちゃん池と呼びながら毎日のように足を運び、自
然のビオトープを楽しんでいます。今年度もクロちゃん池をのぞくとヤマアカガエルの卵を発見。少し
だけ持ち帰り、オタマジャクシのクロちゃんの成長の様子を楽しむ恒例行事が始まりました。お子さま
たちは登園してすぐにクロちゃんの様子を見ています。その日はカエルに変身して石の上にちょこんと
座っているカエルを発見し、みんなで朝の会でお祝いをしていたのです。
お子さまたちもカエルに変身してカエルの歌を聞きながらカエルジャンプをしたりうたったりして喜
びを表現していました。隣のクラスから聞こえる楽しそうな様子を0歳児のお子さまが足をバタバタさ
せながらかわいい笑顔で見ています。1フロアの小さな保育園で春の小さな命の誕生を喜んでいる
幸せなひと時でした。暖かくなり、生き物が活発に動き出し、トカゲやあおむしの幼虫など新たな生き
物との出会いが増えた桃の実の生き物飼育ラボです。
乳幼児期に自然の触れ合いの中で五感を刺激されながら様々な発見をして、自然の面白さを感じ
ています。日常的に自然と触れ合える環境を大切にした保育を継続してまいります。次はどんな出会
いがあるか楽しみです。
敬愛桃の実保育園 園長