1月のコラム「保育園でのお子さまの育ち」 2023年01月04日
令和4年度も間もなく修了の時を迎えます。コロナ禍でのスタートで、今も感染者数は減
少せず、どの保育施設も様々な工夫を凝らしての保育展開を実施しています。
敬愛学園では「できる限りの創意工夫のもとお子さまにとって学びを止めない保育展開」
に努めてまいりました。10月のプレイデイ(運動会)はどの保育園も3年ぶりで従来の形
に近いものとなり、たくさんの笑顔が見られました。12月に実施致しました数園のももの
つどい(お遊戯会)も従来の形に近いものとなりました。
日々の保育は、より密度の濃い保育者とお友だちとの対話的関わりによって一人ひとり
のお子さまの学びが深まっていきます。
小さなお子さまは嬉しい時や悲しい時、保育者に全力で寄り添ってきて胸の内を伝えま
す。
「せんせい、いまね、○○ちゃんをぎゅーしたら〇〇ちゃんわらったよ!わたしのこと好
きみたい!」
「さっきころんでいたかった。でもなかなかった!せんせいぼくえらいでしょ。」
「せんせい、ぼく○○ちゃんがだいすきなの。だからこのては はなさないんだ!」
「おともだちとけんかしてないたとき、〇〇ちゃんがわたしの みかたをしてくれたの。
でも ありがとう がいえなかったの。せんせいわたしもうかえるから 〇〇ちゃんに
ありがとう ってつたえてほしいの。」
保育者はお子さまの心情を察知して全身で受けとめ、精一杯のエールをおくります。
どんな時も保育園はお子さまのよりよい育ちや当たり前の生活が保障される場所でなけ
ればなりません。
毎日、登園すると遊びを通して楽しい経験をたくさんして笑い、悲しい想いをした時はた
くさん泣いて、保育者に救いを求め、心の声を聴いてもらって元気になり、遊びを通してお
友達からたくさんの刺激をもらって学び、共に美味しい食事で元気になり、みんなと触れ合
う事でたくさんお話しもして心の満足感をいっぱいにして降園してほしいと願い続けてい
ます。
このようなお子さまの育ちができることに保育者として手応えを感じ、喜びを感じる事
が出来た令和4年度でもありました。
どうか来年度も佳い年になりますように。
敬愛学園 参与