8月のコラム「トイレトレーニング」 2022年08月13日
「嫌だ」
「トイレ行かない」
「おしっこ出ない」
「まだ遊ぶの!」
2歳児クラスのお子さまは、今トイレトレーニングの真っ最中です。保育者がトイレに誘う
とそんな会話が聞こえてきます。
ある日、みんなの先陣をきってAちゃんがおねえさんパンツを持ってきました。
キャラクターの絵が描かれており、いろんな先生やお友達にパンツを見せて誇らしげにし
ています。お母さんは「まだ漏らしちゃうかも」と心配していましたが、その日は、おねえ
さんパンツの効果で一日漏らさずトイレでおしっこが成功しました。成功するたびに、クラ
スの先生から「すごーい!Aちゃんがまたトイレでおしっこできたよ!」と褒めてもらい、
隣のクラスの先生からも「Aちゃんすごいね、素敵!」と励ましのシャワーを受け、とても
嬉しそうな表情をしていました。
それを見ていたBちゃん、お迎えに来たお母さんに「Bちゃんもおねえさんパンツ買う!」
と宣言し、次の日にはBちゃんもおねえさんパンツになりました。あんなに嫌がっていた
トイレにも自分からどんどん行き、お友達や先生にもおねえさんパンツを見せてまわって、
とても嬉しそうです。Bちゃんのお母さんも、「保育園ってすごいですね」「家では嫌がるこ」
とも、お友達や先生の見えないパワーがやる気にさせてくれるのですね」とおっしゃってい
ました。
この年齢のお子さまは、自我の芽生えと共に「自分で」「一人でする」「○○ちゃんと同じ
がいい」など欲求を主張したり、甘えたい気持ちと思い通りにならない気持ちで癇癪を起こ
したり、時には不安定になる姿も見られます。
保育園の生活の中ではそんなお子さまの様子を温かく見守り、言葉にできない思いも丁
寧に汲み取り、受け入れて尊重しています。そして、「えらいね」「すごいね」「頑張ったね」
というプラスの言葉でお子さまの自発的な思いを育んでいます。トイレトレーニングは、周
りの大人が決して焦らず、お子さまの成長に合わせていきましょう。
「おしっこトイレで出たよー!」
「おねえさんパンツのおかげだね」
「うん」
元気な2歳児クラスのお子さまの声が、今日もトイレから聞こえてきます。
キラキラと満足げな表情が輝いています。
多摩境敬愛保育園 園長