11月のコラム「『無償の愛』が『幸せに生きる力』になる」 2021年10月25日
「自己肯定感を高めよう!」とよく言われますが、何のために自己肯定を高めるかというと「自信をも
ってチャレンジする力」、失敗したとしても、また「立ち直る力が強い」などメリットがあるからです。
自己肯定感が低いと、何かチャレンジするような場面で「どうせできないから、やめておこう」「負ける
からやりたくない」「難しそうだからやりたくない」などマイナス思考になりやすく、一歩踏み出す力が
出ません。
また、自己肯定感を高めるためには『ほめて育てる』『認めること』が大切ということも最近の子育て
や教育では周知のこととなりました。しかし、「いいこだね」とか「じょうず」とほめる時の言葉に使い
がちですが、「いいこ」や「じょうず」は評価をする言葉に当たるため、ほめられた時は嬉しいかもしれ
ませんが、『上手にできた時だけ』『いい子にしていた時だけ』褒めてもらえるのかな?と感じてしまうこ
ともあり、自己肯定感が高まるとは言い切れません。
自己肯定感が高い人は、家族や身近な大人から、『どんなことがあっても、ありのままの自分を受け止
められている』という安心感があります。赤ちゃんの時は何もしなくても「かわいいね」「大好きよ」と
『無償の愛』を無意識に表現していますが、少し大きくなってくると、『条件付きの愛』として無意識に
表現してしまうことがあります。例えば「お片付けできていいこね」「靴を自分ではいてえらいね」など
です。『無償の愛』を感じられるようにするには、『評価』の言葉ではなく、認める言葉をかけていくこと
が大切です。「お片付けできたね」「靴を自分ではけたね」など、している行為を認めることで自信につな
がります。
また、「大好き」「大切だよ」「かわいい」と伝えることも『無償の愛』を最高に感じ、自己肯定感が上
がります。心が満たされてポジティブな気持ちになり、やる気倍増!生き生きとチャレンジする姿が見ら
れるようになります。
お子さまが保育園に登園した時に「大好きな〇〇ちゃん」と抱きしめたり、抱っこしたり、小さいクラ
スのお子さまの場合は、手洗いの援助をしながら、鏡越しに写るお子さまの顔を見て「今日もかわいいか
わいい〇〇ちゃん、楽しく過ごしてね」など声をかけると、満面の笑顔になり、伸び伸びと元気に遊びだ
す姿が見られます。鏡越しに愛されている自分の姿が映り客観的に自分を見ることで、『愛されているこ
と』の自覚が高まるようです。そして心がけていることは、『できたこと』だけを認めるのではなく、『チ
ャレンジしているプロセス』を認める言葉をかけることです。
色々なことが起こる社会の中で『幸せに生きるため』には、自分の力を信じ、チャレンジしたり、何か
あってもしなやかに立ち上がる力が本当に必要だと感じます。敬愛学園では、お子さまが生涯、幸せに生
きる力を育むためには、何よりも明るく優しく温かい愛情と、豊かな経験が重ねられる環境をこれからも
大切にしてまいります。
敬愛高倉保育園 園長