10月のコラム「実体験を通して自分で学んで、対話して、幸せに生きる力を育む」 2021年09月25日

 新型コロナウイルスの感染状況はまだまだ厳しい状態が続いていますが、おうちの方
からコロナ以前の生活と比べて家族との時間が出来、お子さまと関わる時間が増えお子
さまの気持ちが安定したというようなポジティブな意見も聞かれます。
 このコロナ禍で小さな事、当たり前の事がどんなに幸せかということを知った大人達
でしたが、お子さまは毎日、どんな小さな事との出会いであっても生き生きとした驚き
と感激に満ち溢れ生活しています。保育園の園庭には13種類の実のなる木以外にもお
子さまが育てている米、ひまわり、オジギソウ、マリーゴールド、かぼちゃ、さつまい
もなどが豊かに育っています。(お米はおにぎり、さつまいもは焼き芋になる予定です)
 そんなある日トカゲがやってきました。お子さまは「きゃー、きゃー」と大騒ぎです。
わしづかみにする1歳児。なかなか触ることができず10分程かかり、やっと人差し指
1本で触れた5歳児。触れなかったけど心臓が動いている様子をみて「しんぞうがうご
いているのは、いきているからだね、いきもしているよね」とつぶやく4歳児。先日は
柿が誰かに食べられた跡がありました。それを発見した2人の5歳児が「きっとカラス
だよ、カラスはあたまがいいよね、なんでだろう・・・。」「カラスはいじわるされた
らおぼえているんだよね」持てる知識で会話し、そして湧きあがる疑問をお互い話し合っ
ていました。保育園には自然コーナーがあって高尾の自然の中で育った植物、木の実が
飾られています。時には昆虫もいます。その傍らには名前や特徴を記したものが置かれ
ており、お子さまはいろいろ知りたくて一生懸命読もうとします。お部屋にも図鑑が用
意されていますが先ほどのトカゲも図鑑で「にほんとかげ」とわかり、さっそく小さい
お友達に教えていました。自然クイズというコーナーもあり、植物、虫、雲、月につい
ての問題をクラスで考えて答えを書いて手作りポストに入れます。後に皆の答えが貼ら
れます。間違いもありますが、そこでもまたお子さま達はああでもないこうでもないと
話し合っています。それぞれのお子さまは、自分の五官(目・耳・鼻・舌・皮膚)で体
験し、自分の感性がしっかり受けとめたことを総動員して考え、発展させ創造していき
ます。お子さまはあまり「教えて」とは言いません。自分達で調べて本を見せてくれま
す。この昆虫はこれだよねと言ってきます。間違っていた時、正解を伝えると「でも形
や色が違う」といって自分が納得するまで考えていました。実体験を通して自分で学ん
でいるのです。お子さまの興味関心が深まるような環境作り、感動を分かち合えるお友
だちや先生との対話がお子さまの可能性をどこまでも伸ばします。自分の力で学び人と
繋がれる豊かな人間力の基礎を培い、どんな社会の変化にも対応できる、幸せに生きる
力を育んでまいります。

                           敬愛たかお保育園 園長

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