12月のコラム「驚き! 発見! 自然とのかかわりの中で、心が動き満たされる」 2021年11月25日

 木々の紅葉が美しく、木漏れ日がキラキラと輝いています。そして木の実や落ち葉は、
お子さまにとって宝物。見たり触れたり、遊んだり…。また、虫や生き物など、自然の中
には驚きや発見がいっぱい!心を満たす遊びの宝庫です。
 0歳児のお子さまは、初めて見る“どんぐり”に興味津々!そっと手を伸ばして触って
みると…どんぐりがコロコロとボールのように転がっていきました。不思議そうにどんぐ
りを見て、もう一回触ってみると、やっぱりコロコロコロ…。『どんぐりはころがるんだ!』
と発見し、心が動いた瞬間のAちゃん。瞳はキラキラと輝き、嬉しさと楽しさで何度も転
がして遊んでいました。
2歳児クラスは、虫探しに夢中。今まで、「カブト虫」「クワガタ」「だんご虫」など、た
くさんの虫を飼育しています。お外から帰ってくると「みて!」と大喜びで捕まえた虫を
みんなに見せにきます。今は何かわからない“幼虫”を飼っています。「これ、なにかな?」
「たのしみだね!」と、わくわくドキドキしながら育てています。白くてムチムチしてい
て愛くるしい幼虫さん。あなたはいったいだあれ?お名前がわかるときが待ち遠しい2歳
児です。
 5歳児は川の中の生き物に興味をもち、「おさかなをつかまえたい!」といろいろ考えて
いました。10月に「おさかなのしかけをつくろう」と、ペットボトルを使って、魚を捕
まえるしかけを作りました。捕まえるための餌は、小麦粉を練って作りました。お子さま
のアイデアで、園で飼っている魚の餌を小麦粉に混ぜて作りました。そして、しかけをも
って嬉しそうに川へ行きました。しかし、魚はかからず…。その日はしかけをかけて、保
育園に帰ってきました。次の日、「おさかな いるといいなぁ」と、ドキドキしながらしか
けを見ると、「いたー!!」「おさかなだぁー」初めて魚を捕まえることができて、飛び上
がって喜ぶお子さまたち!大切に持ち帰り、水槽の中に入れました。その後、「えび」と「ア
ブラハヤ」も捕まえることができました。しかし、喜んだのも束の間。初めに捕まえた魚
がすぐに亡くなってしまい、みんなで話し合って、えびとアブラハヤは川に戻すことに…。
魚が死んでしまって、悲しさと悔しさでいっぱいにお子さまたち。生と死について、ほん
の少しですが知ることができました。でも、ここで諦めないのが5歳児!死んでしまった
理由をみんなで考えました。そして、“水槽にエアポンプを設置すること”“水は水道水で
はなく、川の水を汲んでくること”と決めて、いつでも飼えるように準備をしました。
11月になり改めて川へ出かけて、しかけをかけました。すると…、いました!かかりま
した!“魚が一匹とえびが二匹!”お子さまたちは、大興奮!!手を取り合って喜んだり、
嬉しさのあまり声を張り上げたり、目を見開いたりと、感極まっていました。笑顔いっぱ
いに園に戻ってきたお子さまの姿は、頼もしくもあり、凛々しさも感じられ、心が満たさ
れている瞬間でした。その後、準備をしていた水槽に入れて、毎日観察しながら大切に飼
育しています。魚やえびのちょっとした変化に一喜一憂しながらも、元気に泳いでいる魚
やえびを見るお子さまの目は優しさと深い愛情をもって『命の大切さ』を感じています。
 自然とのかかわりの中で、お子さまは様々な刺激を受けながら、たくさんの体験をして
います。自然の中で五感が研ぎ澄まされ、自ら発見して学んだことは、生きる原動力にな
ります。時には失敗や恐れ、悔しさ、悲しさを感じることもありますが、そのすべてが感
性を磨くために大切な経験となっていきます。これからも自然とのかかわりの中で、心が
動き満たされるような豊かな経験を大切に保育してまいります。


 敬愛きたの保育園 園長

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