11月のコラム「お子さまの“やりたいを叶える保育”」 2020年10月25日
「おはようございます」
「せんせい、きょうも“ひょうしき”をさがしにいこう!」
今、4歳児クラスのお子さまは自分たちの街づくりに夢中です。まずは、大きな段ボールを広げてテープで道路を作りました。街には建物、人、車など色々な物があるね。とお散歩をしながら探しています。
「ねぇみて!このマークはなんだろう?」持って行った道路標識の本を見ながら考えます。
「これはね、ちかくにおうだんほどうがありますっていうマークだよ」
「あっ!このどうろには、ダイヤのマークがかいてあるよ」
「えーと、これはやじるしのほうこうにはしっていいですっていういみだよ!」
いつもみんなが散歩で通る道には、いろいろな標識やマークがあることに気が付きました。
すると、次の日は保育園のいたるところにオリジナルの標識が現れました。トイレの前はここで待ちましょうの足マーク、階段には追い越し禁止のマーク、お部屋の中は友達とぶつからないように一方通行のマーク。お子さまがいろいろ考えて標識を作って貼っていました。街づくりから、標識の理解へと活動が広がり、自分たちの生活に取り入れるまでに発展しています。別の日には紙粘土で人や木を作ったり、拾ってきた石に絵を書いて建物や車を表現したり、4歳児なりのお子さまの世界はどんどん広がっていきます。
今年度から始まったフィールドワーク、ドキュメンテーションは、コロナ禍ではありますが、感染症対策をしながら、お子さまの“やりたいを叶える保育”が十分に展開されるように、環境や保育の内容を見直しました。試行錯誤を繰り返しながら、具体的な体験の中で心を動かし思考を深め、友達と思いを伝え合い、協力し合える場を大切にしています。
「またきょうのつづきをしたいね。」
「もっといっぱいさがそうね」
明日に期待を持って、やりたいことがどんどん膨らむ保育を、保育者も一緒に楽しみます。
多摩境敬愛保育園 園長