2月のコラム「保育の醍醐味を味わえる喜び」 2020年01月28日
今年度も残すところあと2か月となりました。この時期を迎えますと年度当初の4月、まだ幼かったお子さまや、必死で保育に取り組んでいた自分の保育を振り返り、お子さまの成長と共に保育者としての自分自身の成長も実感する保育者が多いのも事実です。
「友達とのトラブルで困惑していたお子さまに大好きな気持ち、仲良くなりたい気持ちを大切に持っていればお友達もきっと同じ気持ちになってくれるよ」と言葉をかけるとお子さま同士の関係が改善に向かっていった・・・」
「近くにいた自分にお子さまが思わず伝えた感動に心から共感できた時」お子さまのみずみずしい感性に共鳴できることに保育者として無上の喜びを感じます。
「少し悲しそうなお子さまの心をしっかり受け止め、励ましの言葉をかけるとお子さまが元気になった」等 保育の中で保育者ならではの喜びを感じることがしばしば存在します。
私も自分の保育を振り返り、お子さまの成長に本当に最善の関わり方ができたかを吟味することを習慣化しています。自分で合格点の保育ができた日もあれば不合格の日もあるのが現実です。こんな時保育者は落ち込んでいられません。なぜならお子さまの成長はストップしていませんから私達も成長し続けなければなりません。自分の未熟さを痛感したとき、可愛いいそして大切なお子さま達の顔を浮かべ、「先生も成長するから一緒に大きくなりましょうね」と心に誓います。
毎日毎日お子さまのことを真面目に真剣に考えることで、保育の難しさと共に楽しさも味わっているのが保育に関わる仕事の醍醐味でもあります。
お子さまや保護者の方から「ありがとう・・・」と宝石のような貴重なお言葉いただくこともあります。
お子さまが自ら立ち上がり、課題を乗り超えるといった姿に出会えたときや、何気ない一言が保護者の育児の背中を押せた時など「嬉しい」を超えた感動が生じます。
私は今年度4月から敬愛学園参与となり、保育園や学童保育所の若い保育者と保育の感動を語り合うことが多くあります。
これからも敬愛学園の保育者共々保育の醍醐味を想う存分楽しんでまいります。
敬愛学園 参与 上野郁子