1月のコラム「ことば」は  たからもの 2019年12月25日

 新しい年を迎え、保育園も元気なお子さまの声でスタートしました。

一年で一番寒い季節、お子さまたちの心温まる言葉に、気持ちが豊かになります。

 

ある朝、「今日も寒いわね。先生の手冷たいの。」そんな私の言葉に、「せんせいのてを、ここにいれてあたためていいよ。」と、かわいいマフラーをくるくる丸めて差し出すAちゃん。

お泊りキャンプの後、折り紙に「えんちょうせんせい きゃんぷ おつかれさま」と書いて、そっとプレゼントしてくださったBちゃん。

私が髪を短くした翌日、「えんちょうせんせい、かわいい。」「ちょっと ほそくなったみたい。」と、声をかけてくださるお子さまたち。その中に、保育者と一緒にはにかみながら、「かみのけ きったの?」と小さな声で話しかけてきてくださった2歳のCちゃん。

 

お子さまたちの愛らしい声を聞きながら、自分自身の幼かった頃の記憶がよみがえります。

3月生まれで体が小さく、おとなしかった私が髪に大きなリボンをつけて登園した日、園長先生が「あら、リボンがとってもかわいいわよ。鏡で見てきてごらん。」と声をかけてくださったのが嬉しくて、身をよじりながら大きな鏡にリボンを映して見た日。何十年も前の出来事ですが、その一言は私にとって特別に感じられ、心を豊かにさせていただいた思い出となりました。

 

お子さまたちは、そばにいる大人の話をよく聞き、言葉を覚え、年齢と共に語彙数を増やしていきます。Aちゃんをはじめ、お子さまたちのお家の中では、温かな会話があったり、見たり聞いたりしたことを話題に楽しい会話が繰り広げられているのでしょう。その中で大きくなるにつれ、いろいろなことを経験し、どんな時にその言葉を使うのか、聞いた人がどんな気持ちになるかを感じながら、自然に覚えていくのでしょう。

 

あるお家の方が、毎日忙しい日々の中で、公園近くの駐車場から保育園まで歩いてくる道のりを、四季の移り変わりを感じたり、保育園での出来事を話しながら歩くお子さまとの大切な時間にしているとお話しされていました。

 

様々な経験の中で、相手に伝えたい気持ちや相手の思いや考えを理解するために、言葉による表現はとても大切です。周囲の言葉がけにより、共感する気持ちや受け入れられたと感じる気持ちが、信頼関係につながり、人との関りを豊かにします。

 

私たち保育者もお家の方同様に、日々の保育園生活の中で心豊かになるような言葉を、そしていずれ糧となるような言葉をかけてあげられるように「ひとり一人を大切にする心を」持ち続けたいと思います。

  敬愛保育園  伊藤ジュン

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