4月のコラム「コミュニケーションの言葉」 2019年03月25日
♪さよなら ぼくたちの ほいくえん~
4月から1年生になる年長組のお子さまたちが、卒園式の練習をしていた時の事。
うたの練習中に静かに泣き出したお子さまがいました。手で涙をぬぐう姿につられるように隣の子も涙が出て、同じように涙をぬぐう姿がありました。卒園を控えた年長児なりの素直な心の表現です。
「ケンカしたから泣いたのではなく、どこかが痛いから涙が出たのでもなく、心が寂しいときには涙が出る」「卒園することは、みんなに会えなくなるから寂しい」
自らの体験を通して心から感情が湧き出ているのです。またそれを見た別の子は「かんどうしたんだよね」と泣いている子を優しく慰めようとしている姿がありました。
自然に感情を表す言葉が出てきて、相手の気持ちに共感を持てるようになったお子さまの成長に、私自身が心から感動した瞬間でした。
「どうしたの?」「○○だったんだよね」「大丈夫だよ」「良かったね」「そうなんだね」など相手を励ましたり、認めたり、共感したり、助けたりする言葉は、人への信頼感を持ち、人と良い関係をつくろうとする、コミュニケーションの言葉です。
保育園で様々な言葉と出会い、友達や保育者との関係を築く中で、お子さまは心のポケットに豊かな言葉をため込んできました。これから広がる新しい世界でも、自分にかけてもらった言葉を、人に使おうとし、人との関係を深め優しい人に育ってほしいと心から願っています。
4月、保育園には、またかわいいお子さまが入園され、新しい年度が始まります。
街中がすてきな桜色に染まるのももうすぐです。
多摩境敬愛保育園 野瀬葉子