9月のコラム「夢描き 感性豊かな お子さまに」世界で一つの宝物 ~生活素材を使っての造形遊び~ 2018年08月25日
今年の夏は例年に比べてとても暑く、熱中症に関するニュースを聞かない日はなかったほどでした。そんな中、お子さま達は元気いっぱい過ごしています。
プールが始まる前の7月初旬には、保育園の屋上で「アートデイ」を行ないました。大きな布やビニール、段ボールを置いて、指絵の具を使ってのボディーペインティングです。
お子さま達は、色々な色の絵の具を、手や足、体、そして顔にもつけて、ヌルヌルした感触や混ざってできた色を楽しんだり、布などに思い思いに絵を描き、歓声を上げて喜んでいました。その日は、保育参観にいらしていた保護者の方も、いつの間にか全身絵の具だらけに。お友達同士で塗り合ったり、見せ合ったり、共感して楽しんでいる姿があちらこちらで見られました。
8月に入り、保育園では安全な環境の中で、プール遊びや水遊びを楽しみましたが、、天候状況で涼しい保育室の中で過ごした方が良い日には、お子さまがじっくり取り組めるような遊びを行なうようにしました。
中でも、生活素材を使った造形遊びは、お子さま達に大人気です。お菓子の空き箱、プリンのカップ、プチプチ(クッキーの缶の中等に入っていますよね。)、クッション材や毛糸や色々な色の布・・・様々なものが集まり、お子さま達がどんなものを作るのかなと、大人でもワクワクするほどです。
生活素材は、職員や時には保護者の皆様にお願いして、きれいに洗ったものを集め、種類別に分けて自由に使えるようにしています。その中から、お子さまは真剣な眼差しで使いたい素材を選んでいます。
ある保育誌のコラムに、「子どもは身の回りのものに価値を見い出し、夢中になって遊ぶ経験を通じて、主体性や能動性を養っていく。こうした力を養うには、まだ論理的な思考が出来ず、直感やひらめきで行動する7,8歳までの時期が大切。」とありました。
「直感や、ひらめき」まさに、保育園のお子さまの姿、そのものです。
牛乳パックに穴をあけ、手足を入れて、「見てみて!」と自慢げに見せるお子さま、数人で大きなロボットを作り、名前を考えているお子さま、小さなお店屋さんを開いているお子さま・・・お子さま同士、自然な関わりを通して、お互いの想いや考え を大切にする心が育ちます。
そして時には自分の大切な作品を持って帰るお子さまの姿も。
「いえにかえったら、これであそぼう! おうちのひとは、なんていってくれるかな。すごいねって、ほめてくれるかな。」と、期待で胸をふくらませているのかもしれません。そんな時はぜひ、作った時の工夫を聞いてあげたり、たくさん褒めてほしいと、保育者は思っています。
お子さまの自己肯定感や次にチャレンジする気持ちを育てるために・・・
何気ない生活素材が、お子さま達にとっては、宝物です。イメージを広げながら、一人でじっくりと、またはお友達と共に、形に作り上げていく喜びと達成感を、お子さまにたくさん経験して頂けたらと願っています。
秋には、全員のお子さまが園庭で様々な素材を使った「アートデイ」を行なう予定です。
今から、とっても楽しみです。
敬愛保育園 伊藤ジュン