保育のプロによる月刊コラム

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2018年11月29日

12月のコラム「本物の体験は…一生の宝物」

 あの光景みたことある…この匂いどこかで嗅いだことある…懐かしい感触…こんな思い、皆さまもきっとどこかで経験なさっていることと思います。

 

保育園でのこと。

毎年ファームで4歳児、5歳児が苗から植えて育てるさつまいも。栽培したさつまいもは園庭に釜を作りホッカホカの石焼き芋にして全園児でいただきます。その美味しいこと。格別です。

「その味!」「その匂い!」「その光景!」を鮮明に覚えていたのか、1歳児で経験したお子さまが2歳児になった焼き芋の日に、まだ薪に火をつけたところなのに「なんだかおいしそうなにおいがする」と言ってきたのです。

 1年前の記憶がよみがえったのです。五感で感じた体験がまさに1歳児でも習得していることに驚きました。そのお子さまは4歳児になり今年は「さつまいも」の苗を植え、草むしりをして生長を見守って先日収穫をしてきました。

 きっと、今年の焼き芋は格別!!心に残る焼き芋の味になることでしょう。

 

 夏、砂場に水を入れて裸足になり大きなダムをみんなでつくり砂遊びをする姿が日々ありました。「せんせい、すなってあたたかいんだよ」と足の裏で感じたことを伝えるお子さま。「お水は?」と聞くと「さいしょはつめたいけどあたたかくなってきた」と感じたことをお話し「すなであたためられたんだよ」とそこからまた深い学びへと発展していくお子さまの姿に、遊びを通して学んでいくのもやはり実際の体験からなのだと感じました。

 

まさに本物体験とは五感を使って見て、聞いて、触って、嗅いで、味わう体験です。

本物経験をしているからこそ脳裏から離れず、心の中に刻み込まれ、人間形成の一部となり、それが人生の折に触れよみがえり、人が幸せに生きていく力となって一生を支える宝物になるのです。

 毎日過ごす保育園生活の中で、お子さまが目をキラキラ輝かせて楽しく本物体験を味わい、この「宝物」がたくさん増えることを心から願っております。

 

                敬愛フレンド保育園  園長 内藤里美

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