保育のプロによる月刊コラム

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2016年8月27日

9月のコラム 「自然を愛し、命を大切にするお子さまに」

 敬愛たかお保育園の園庭には13種類の実のなる木が植えられていて次々と花が咲き、実がなり、お子さまが、自分の手でもぎ、収穫した時の喜びの表情はとても輝いていました。そしてびわやみかんはそのままむいていただきました。皮をむいた時のかおりを吸い込んで味わっていました。ブルーベリー、桃、ヤマモモはジャムに、かりんやゆずはジュースにしていただきました。ジュースになるまでの間お子さま達はどれだけ心まちにしていた事でしょう。出来たてのジュースを大切そうに一口一口のんでいる様子はほほえましいものでした。ゆずの皮はピールにしてクッキーに入れて焼きました。一口ほおばる度に口の中でゆずのかおりが広がり、おいしかったのか何枚もおかわりしていました。

 土から生えている木になっている実を頂く事は植物の命を頂いているとダイレクトに感じる事が出来るでしょう。そして先生やお友達と一緒にジュースやジャムを作ること、一緒に食べる事を楽しむ経験は未来の豊かな生活に通じることでしょう。

 そんな実のなる木々の間の花壇に小さな芽が育っています。それは「どんぐり」です。昨年の秋、お子さま達はどんぐり集めに夢中になりました。長いの、丸いの、形の違うどんぐりを拾ってきます。実が丸くてふさふさの帽子をかぶっているのは“くぬぎ”実に縞模様があるのは“こなら”先がとがっているのは“すだじい”と図鑑とにらめっこしていたら、どんぐりから芽が出る事を知ったのでした。どんぐりを水に入れて沈んだどんぐりが芽を出しやすい事も学び、選りすぐりのどんぐりをその当時3歳児組13人が13個のどんぐりを植えました。その中の1個だけが芽を出したのです!芽が出た、芽が出たとお子さまと先生達は大喜びしています。

 自然と共存していることを心から感じ喜びを持てるお子さまに・・・
 高尾の自然を愛し、草花や生物など様々なものは命を持つことを知り、命を大切にするお子さまに・・・と願ってやみません。

 植物の種の中には、これから咲く花や実や根などのもとが潜在しています。お子さまにも「生きる力」が具わっています。お子さまが本来持っている力がまっすぐ伸びるように愛情をもって温かく見守り成長を支え促す関わりを大切にしています。お子さまが希望をもって大樹と育ちますようお子さまの一瞬一瞬を大切に共感できる大人でありたいと思います。


敬愛たかお保育園  中村愛子

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