保育のプロによる月刊コラム

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2015年5月25日

6月のコラム  「あと少し・・・」を諦めずにチャレンジ!~生きる力を感じる瞬間~

まるで夏を思わせるような陽気の日もありますが、風は爽やかに吹き渡り、周辺の木々が若葉を優しく揺らしています。
もうすぐ6月を迎える保育園は、新しい環境や保育者にすっかり慣れたお子さま達の笑顔や笑い声で溢れています。
 
先日さつき日和の青空の下、5歳児コスモス組のお子さまと一緒に、埼玉県にある『あけぼの子どもの森公園』へ遠足に出かけました。お子さま達は、この日をとても楽しみにしていたのでしょう。
「えんちょうせんせい きょうぼくね 5じにおきたんだ。 だってドキドキしたから めがさめちゃったの。それでね ママおこしてね はやくほいくえん いくよっていったの。」
「わたしね あさおきて おそとをみたよ そしたら あめふっていなかったから うれしかった!」 
朝から、吸い込まれそうなくらい澄んだ瞳と満面の笑顔で会話が弾みます。

大好きな園バスに乗って出かけた公園は、周辺の豊かな自然をそのままに残しながらも、まるで童話の世界に入り込んだように感じられる魅力的な建物や環境が広がり、お子さまの遊び心を大いにくすぐります。
建物内に入ると、目の前に広がる不思議が詰まった空間に、好奇心と想像力がどんどん膨らみ、のびのびと心をひらくお子さま達。
煙突をくぐり抜けたり、大きな柱時計の中をのぞき込んでみたり・・・。階段のない、かなり高さのあるベッドに上りたくて試行錯誤していると、小さくあいた穴を発見!その穴を足場にしながら、一生懸命チャレンジするお子さま達・・・。そして、そんなお子さま達の姿を危険のないよう優しく見守る保育者。

夢中で遊ぶお子さま達の姿からは、生きることへの力強さやエネルギーを感じます。
お子さま達は、遊びを通して様々なことにチャレンジし、時には「思うようにできない」という体験をすることもあります。「どうするかな?」とそっと見守っていると、自発的に遊んでいるお子さまは、諦めずにもう一度よく考え工夫して、再びチャレンジします。そのような体験を繰り返しながら、成功した時にみせるお子さまの最高の笑顔は、「できた!」という満足感・達成感とともに、自己を肯定し、自信へと繋がった瞬間のように思われます。
また、お子さま同士遊びを共有する中で「だいじょうぶ?」「がんばって!」と、励まし合い、助け合いながら、自然と他人に対する思いやりの心を育んでいます。

保育園へ向かう帰りの車内で、すやすやと眠るお子さま達のあどけない寝顔を見つめながら・・・
これからも、お子さまの『遊びを通して学ぶ力』『遊びを通して育まれる心』を大切に、「毎日が不思議!毎日が発見!」と、心躍らせながら様々なことにチャレンジできる保育環境を追求し、お子さまが感性豊かに創造する能力を引き出すことができる大人、保育者であり続けたいと、強く感じることができた貴重な一日でした。

                       敬愛クレヨン保育園 園長 山崎文恵

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