保育のプロによる月刊コラム

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2014年12月5日

12月のコラム「乳幼児期こそ親子の愛着(アタッチメント)を築く大切な時です」

『子ども・子育て支援新制度』が、いよいよ来年4月より本格的にスタートします。すべての子育て家庭のために誰もが安心して産み育てやすい環境を整えて行こうとの法律です。そんな中、毎日のお子様の姿に目を向けてみましょう。案外、無意識に大人の都合で振り回していることが多いことに気がつきます。
このところ日暮がめっきり早くなりました。お迎えの保護者の姿が見えると安心したかのように「まだ帰りたくない!」「もっと遅くお迎えに来て!」と言って速やかに帰る様子はない。「早くしてよ! 急いで迎えに来たんだから」「保育園がそんなに好きだったらもう保育園に泊まれば!」「やーだー!帰るから」とやっと荷物を持ち挨拶をして園庭に行くと
母親の親しいママと会う。早く早くと言っていたはずなのに、ママ同士のおしゃべりに花が咲く。お子様たちは夕闇の中、嬉しそうにはしゃぎ廻っていた。傍らで様子を見ていた私は、老婆心などと言われそうですが、寒いのに風邪などひかないかしら、暗いところで足元が見えず怪我をしないかしら、早く家に帰ってご飯の支度や、お風呂に入れさせてあげて等いろいろ言いたくなってしまいますが、母親の立場としては、仕事が終わりほっとして我が子をお迎えに来た後、仲良しの同じような条件で一生懸命に働いているママ達とのおしゃべりは、ストレス解消と、様々な情報を得る絶好の場でもあるのでしょう。
 その翌日、こんなこともありました。某デパートに出かけ、エレベーターの6階から1階まで移動する束の間のことでした。5階から両親に、手を引かれた2歳になったかならないかの男児、そしてベビーカーには、買ったばかりと思われる荷物を載せてエレベーターに乗ってきました。エレベーターの中は、雨上がりで何とも言えない湿度と混雑ぶりでした。突然その男児が泣き出し、ベビーカーに乗りたがる様子。それを阻止するかのように母親は荷物をベビーカーにきちんと載せ直していました。男児は、負けることなく更に大声で泣きながら、その荷物を引きずり降ろし、無理やり自分がそこにちょこんと座り指しゃぶりをし始め、辺りはシーンとなり男児はスヤスヤと眠りに入ったのでした。よっぽど眠かったのでしょう。「分かってあげられなくてごめんなさい。」と両親はお子様に謝りたい気持を持たれたに違いありません。
 日常生活の中では、お子様の心に寄り添っているつもりが、以外に大人の都合により進められていることが多いのではないでしょうか。お仕事と子育てを両立され精一杯努力されていらっしゃるママの気持は十分わかります。お子様からのサインや言葉に耳を傾けたり、言動を見守ったり、一緒に考えたりしながら子育てをされてみてはいかがでしょうか。お子様の成長は早いものです。「ねーねー」と親として求められている時が、やがて楽しく幸せな時だったと感じるようになるでしょう。
 これから年末、年始を迎えます。いつもより少しお子様と一緒にいられる時間がとれるのではないでしょうか。未来に向かって育ちゆくお子様の心を大切にどうぞ来年も素晴らしい年でありますように・・・。 健やかに大きくなーあれ!と祈りつヽ
  敬愛学園 理事長  塚本定代

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