保育のプロによる月刊コラム

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2012年9月5日

9月のコラム 「おおきくおおきく美味しくなーれ」

 まだまだ残暑厳しい9月。この時期に「夏バテ」という言葉があちらこちらで聞かれますが、お子さまたちは元気そのもの。このパワフルなエネルギーを分けていただいて、私たち大人も元気になりますね。そう!! 味覚の秋はもうそこまで来ています。

 8月の末、保育園の近くにお借りしているファーム(畑)へ、早朝草むしりに職員で行ってきました。現在4歳・5歳児のお子さまで「さつまいも」と「里芋」を苗と種イモから育てています。月に1~2回はお子さまも草むしりに行き、育っていく様子を観察していますが、夏場は草の成長が激しく7月、8月は早朝の涼しい時間に職員で行くのです。

今回は、草むしりと秋に植え、冬に収穫する畑の土壌の整備をファームの持ち主のⅠさんも一緒にして下さいました。Ⅰさんはお子さまたちがファームに行くと必ず畑にいて、お話をして下さったり、いろいろなことを教えてもらえるので、お子さまは大好きな方です。遠くの方でⅠさんの姿を見かけると「Ⅰさーん。来ました」と声をかけます。
この日「園長先生、ちょっと見て下さい」と言われ隣の畑へ。そこには、ちょっと元気がなく枯れて茶色くなった里芋の葉が…。今年の夏は猛暑で水不足の為、畑でも水をあげないと枯れてしまうとのこと。軽トラックに水の入ったタンクを積んでポンプで水をあげて下さっているとのこと。Ⅰさんの畑の里芋は茎も太く緑々した葉…どう見ても隣の畑の里芋と同じように見えないのが不思議でした。保育園でお借りしている畑まで、水をあげて下さっていると聞き、その温かいお心に言い表せないほどの感謝の気持ちが湧いてきました。

Ⅰさんの畑は無農薬で、肥料も一切していないそうです。しかしその畑の野菜は、葉ものは虫食いがひとつもなくみずみずしいのです。
毎日、畑に足を運び丹念に手入れをし、愛情かけて育てた野菜は、それに応えるかのように手をかけた分だけ大きくなり、愛情を注いだ分だけ美味しくなって大きく実って育っていく姿は、まるで「子育て」と通ずると感じました。

 9月にはお子さまと一緒に草むしりに行きます。ファームでどんな発見があるのか楽しみです。そして11月に収穫した「さつまいも」を全園児で「焼き芋パーティー」でいただきます。愛情いっぱいで育てたお芋は格別な味になることでしょう。

                  敬愛フレンド保育園 園長 内藤 里美

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